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北イタリアへの旅 Vol.2

四日目。
ヴェローナにて2泊後、朝の散歩。
円形劇場まで歩き、近くの城壁廻りを散策。
石積城壁の迫力に圧倒される。


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朝食後、ヴェローナからヴィチェンツァへ移動。
現地ガイドと合流し、スカルパの住宅へ。
まずは「ボルゴ邸」の外観のみ見学。L型になった集合住宅で、建物奥に緑豊かな公園あり。
次に「ガロ邸」。外観から分からないが、集合住宅のポーチ軒裏にスカルパの補強梁が見える。
3階程階段を登り内開きの扉を開けると、暗い室内の奥にほんのり明るいLDKが見える。
ハイサイドの窓(FIX)から降り注ぐ光のあるLDKを中心に、各室が回遊できるプラン。
扉がほとんどない。
ここでも回遊しながら、展開する空間が続く。


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次にパラディオのバシリカへ。
広場から眺め、まずは建物屋上へ。屋上から街並みを眺め、気持ちの良い風に吹かれる。
市職員の方が来られ、特別に内部大ホールを見学。とんでもない高さのホールだった。
古い建物を、外部に増築した建物により補強するという斬新な考え。

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そしてパラディオのロトンダへ。
バスから降りると、現地ガイドから小高い丘の上にある住宅街を指さし、スカルパが勤めていた事務所があり
今は住宅として使われている話を聞く。

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徒歩でロトンダへ。広大な敷地の中に、長いアプローチのある建築へ。
各方面に出入口と階段を配置し、牧師であったオーナーが芸術家・音楽家とデスカッションする場であったとの事。
ベニスや田舎の田園風景・森・教会を見ながら、どんな話をされていたのか・・・・。

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その後テアトロ・オリンピコへ向い、昼食となる。
広場で散策しているとフレンチブルドッグと遭遇し、思わずジャレテしまう。
そして飼い犬を思い出し、少しホームシックに。
昼食後、キエリカーティとテアトロ・オリンピコへ。
パラディオ73歳の時に改修した劇場のテアトロ・オリンピコでは、数分の演出を体感。
舞台には7本の通りがあり、すべて一度に見えないという構成。
一生懸命見ようとするが、確かに見えない。(笑)

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夕方メストレのホテルへ。
皆さんと一緒に、電車でヴェネツィアへ。
夕刻のヴェネツィア・・・・。
細い通りを歩き廻り楽しい一時ですが、数分で自分の居場所が分からず・・・。
その後、皆さんと夕食。
食後に皆さんとシェフで記念撮影し、とても楽しい一時。

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五日目。
朝食後、トレビゾへ向かう。
ブリオン・ヴェガへ。
徒歩で住宅街を抜け、一本の路を真直ぐ進むと見えてくる。
一般の墓地から入るエントランスがあり、そこから左右に礼拝堂とパビリオンへ。
向う道中、高田先生から独り言のような説明をお聞きし、巡りながらその言葉を実感。
公園のようなスケールで、外部に開かれた建築が点在。(礼拝堂のみ室内)
点在する建築を巡りながら、スカルパの建築で初めて風を感じる。
鳥の鳴き声を聞きながら、静かな場を体感。
内部というより外に居ながらでも、巡っているだけでまたもやレベルが変わり展開。
一方向にて進んでいると、フト左に。そしてまた進むと右へ。
礼拝堂・家族葬そしてパビリオンの廻りには、たくさんの場面が展開している。
それが室内ではなく、外部で光と風そして鳥の鳴き声を感じながら体感。
パビリオンでは、立った時と座った時とでは景色が違う。
当然とは思うけれども、巡る前と巡った後とでは気付くことが違う。
墓地という建築でありロケーションも大切だけれども、こんなにたくさんの思いがある
建築を体感できたことに感謝するしかない。
 

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バスで移動し、中世の面影が残る街「アゾロ」へ。
街のゲートを潜り、細い石畳の道と建物下のアーケードが続き、そのアーケードを抜けると広場がある。
その広場で、皆さんと昼食。
昼食後、街をブラブラしていると小高い丘の上にある塔を発見し、その丘からは山岳都市の風景を楽しむ。

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そしていよいよ、カノーバ石膏像陳列館へ。(ポッサーニョ)
エントランスのある建物を見ると、3階建。
その建物内へ入りポーチを抜けると、別棟の展示空間へ。
入る前に高田先生より、スカルパの似顔絵スケッチがどこかにあるから探してみては?
とお聞きしていたが、入ってしまうとすでに忘れてしまう。
内部の撮影は禁止だったが、入ると真正面に展示ホールがあり奥に既設の展示室が見える。
そして右を見ると、増築棟の展示空間が見える。
まずは増築棟へ。数段上り奥にはハイサイドの光溢れる展示室があり、左には伸びて行く展示室が。
ハイサイドの展示室で、暫く動けず。
伸びてゆく展示室へ向かうと、展示している像の背中が見える。その正面へ廻ると、背景に収蔵室の
スリットが目に入る。またガラスケースに入っている展示では、微妙に角度が付けられて配置され、
それを正面から見ようとすると、トップライトからの光と床レベルの段差が目に入る。
展示物を見ているだけで、その背景がどんどん変化し静かに展開してゆく。
勤務していた頃に無理を言って仕事を休み、建築家 石山修武さんが佐賀で開催されていた早稲田
バウハウス・スクールで製作した作品をコテンパンに講評されながらも、そのスクールでの建築家
古谷誠章さんの講義にて、石膏像陳列館のスライドを興奮しながら見た記憶が蘇ってしまう。
音もなく静かに、そして展示を見ながら背景がどんどん変わり発見する。
タイムマシンがあれば、本当にスカルパ本人に聞いてみたい・・・・。

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その後、メストレのホテルへ戻る。
今日も、皆さんと一緒に夕刻のヴェネツィアへ。
ゆっくりと散策し、サン・マルコ広場にてグループに分かれ夕食。
シンプルだけれど、美味しい魚料理を頂く。
帰りの電車ではメストレの一駅前で降車してしまい、皆で大笑い。

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六日目。
朝食後、ヴェネツィアへ。
乗車中に自動ドアに注意喚起するステッカーを見て、皆で話題に。
挟まれるべくして挟まれるような図で、笑ってしまう。
ヴェネツィア駅へ到着し、駅舎の屋根裏にモザイクタイル張になっているのに気付き驚く。
駅から徒歩で数分の処、サンティアゴ・カラトラバの「コスティトゥツィオーネ橋」へ。
橋裏の背骨のようなフレームと、球形のEVが対照的。


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そして徒歩で移動中、バス乗り場が気になり撮影。
その後、スカルパの
ヴェネツィア大学のゲートへ到着。
コンクリートのゲート上部にキャンチにて飛び跳ねる庇があり、
なんとそのゲートの壁には片側のみしか接続されていないという、
とんでもないデザインのゲート。


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リアルト橋そしてサン・マルコ広場を経由し、クェリー二・スタンパリア財団へ。
ブリッジを渡りエントランスホールへ入るが、そこからショップ店内を通ってビニールカーテンを潜り、
ようやくスカルパの建築へ進入するという驚きのアプローチ。
しかし中に入ると、運河からアプローチできるエントランスが目に入る。
ここでは床・壁・天井すべて、縁を切られて成立されている。
またもや床レベルが変化しながら、繋がってゆく。
そして奥には、中庭。
廻りは建物で取り囲まれているが、とても静かで落ち着いた中庭。
静かな中で、小さな水溜より水が流れている。


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静かな中庭でゆっくり寛いだ後にサン・マルコ広場へ戻り、オリベッティのショウルームへ。
中に入るとモザイクタイル床上部に、ブリッジが2本目に入る。その間を、階段で2階へ。
奥には、1・2階を繋げる小さな吹抜け。
ここでも巡りながら、繋がってゆく。
どこまでも・・・・。


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その後、サン・マルコ広場近くにて昼食。
パスタ三昧。とても美味しく頂く。

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昼食後、ペギー・グッケンハイム美術館へ。
展示空間の途中に運河を眺められる中庭があり、とてもゆっくりと鑑賞。
ジャクソンポロックの作品を前に、その圧倒的な迫力に驚く。

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その後、ヴェネツィアを散策。
休館なのは分かっているけれども、「パラッツォグラッシのテアトリーノ」へ。
スカルパへのオマージュとなる扉を拝見。
その近くをウロウロしていると、偶然スタルクがデザインしたホテルにてお茶を楽しめることに。
夕食のお店を散策していると、若者集団が楽しそうに鼻歌を歌いながら落書きを消す作業をしていた。

ヴェネツィア最後の夜を、皆さんと楽しく過ごす。
帰りの電車にて車両トイレから戻ってくると、ご一緒した6名の方々が違う車両へ移動され、
遠くから僕が戻ってくる姿を眺めていたのには笑ってしまう、とっても良い思い出になりました!


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七日目。
今日は、最終日。
朝食後、一路マルコ・ポーロ空港へ。
ミュンヘン行の便を待てども、大幅に遅れが・・・・。
取り敢えずミュンヘンへ向い、トランジットにて羽田行の便へ皆さんと猛ダッシュ!!
何とか無事に羽田行の便へ。

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今回の旅は、1週間ほどの北イタリアへの建築ツアー。
ピアノ・スカルパそしてパッラーディオを巡り、本当に充実した旅。
また次回、いつになるか?楽しみ。

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